2018/03/07
一番列車に乗って/阿部勇一
この曲は2015年、横浜市立上永谷中学校吹奏楽部に委嘱され、50周年記念演奏会で演奏されました。鉄道創業の地横浜にちなんで、一番列車に乗り込み、ひとり旅立つ青春の日を描いてます。誰もが一度は経験するであろう”輝きの日”を、力強く爽やかに表現したいと思いました。
曲は大まかに「1.急-2.緩-3.急」の3部構成となっており、進行とともに情景が移り変わっていきます。
1.出発の笛、ドアが閉まる、列車はゆっくり動き出す……冒頭ではこの出発の儀式を楽器で再現しています。列車は徐々にスピードを上げ、車窓には見慣れた風景が流れ去って行きます。これから始まる未知なる旅に気持ちは高揚してゆきます。
2.中間部のイメージは夕暮れです。列車は海沿いをひた走ります。朝の前向きな気持ちから一転、故郷に思いを馳せます。懐かしい人達の顔が浮かんでは消えていきます。過去の美しい宝物を切なくも幸せな気持ちで眺めながめているうちにいつしか夢の世界へ……。
3.再び朝がおとずれます。さあ、目的地はもうすぐです。
新しい人生に向かって、青春の列車は勇ましく元気いっぱいに走り続けます。
この曲には、私自身が若き日、まだ雪の残る3月に列車で故郷を旅立った、その時の思い出も重ねています。聴いて下さる皆さんにとって、懐かしかったり、ワクワクしたり、そんな曲になれば嬉しいなと思います。
タイトル | 一番列車に乗って |
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作曲者(編曲者) | 阿部勇一 |
編成 | 中〜大編成向き |
演奏時間 | 7:30 |
グレード | 3.5 |
参考音源 | 吹奏楽コンクール自由曲集 vol.3「落夏流穂」 |
価格 | 25,000円(税抜) |
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